ニキビの原因というとオイリー肌であることというイメージが強いかと思いますが、実は便秘も大きく影響していることをご存知でしょうか。
なぜ便秘とニキビが関連するのかというと、本来排出されるべき便は体に不必要な老廃物や毒素の塊です。それがなかなか排出されず、腸内に留まることで毒素が腸壁を通じて体内に流れ出て、血流に乗って全身に行き渡り、肌荒れなどのトラブルを起こします。
それだけではなく、近年ではニキビは活性酸素が大きく原因していると考えられているのですが、腸内環境が乱れると腸内が悪玉菌優位の状態になります。
私たちの腸内には数億という細菌が住み着いていて、ビフィズス菌など体に好影響をもたらす善玉菌と体へ悪影響をもたらす悪玉菌がせめぎ合っています。
善玉菌優位になると腸内環境が整っている状態となりますが、それとは反対に悪玉菌優位になると便秘を引き起こす大きな原因となります。
そして、この悪玉菌は体内で活性酸素を発生させるため、その活性酸素がニキビを発生させることにつながるのです。
また、私たちの皮膚は新陳代謝を行うことで常に生まれ変わっています。正常に新陳代謝が行われることで、古い皮膚は剥がれ落ちて健康な新しい肌へと生まれ変わっているのですが、その新陳代謝を促進するのに欠かせない物質であるビオチンの生成に腸内の善玉菌が大きく関わっています。
善玉菌が減少するとビオチンが生成されないため、新陳代謝が滞り、古い角質がいつまでも残り肌トラブルを起こしやすくなります。
ビオチンだけではなく、肌の生成に必要なビタミン類11種も善玉菌の存在が大きく関わっているため、腸内環境が乱れると正常に新陳代謝が行われず、肌荒れを引き起こすこととなるのです。
新陳代謝が行われないとできてしまったニキビ跡が消えづらくなります。
ニキビだけでなくニキビ跡の改善のためにも、善玉菌を増やして腸内環境を正常化し、便秘解消することが不可欠なのです。